昨夜遅く、闇にまぎれて不穏な動きをしている者がおったそうな
皆が寝静まった後に、一人笑みを浮かべながら
小さな札を一枚、また一枚と並べ
最後に札は70枚を超えていたそうな
今度は真剣な眼差しでこれでもないあれでもない と
足しつ、引きつしながら結果残った60枚の札
男はその札を眺めつつ、つぶやいたそうな
”こいつで優先符はいただきだ”
あたりが白々としてきたころ、寝床より参集してきた童兵へ
小さな札の束を渡しこれで越後三条の仇を討つべし
そう言い残し男は館から去って行った
そう週末は戦である
まだ幼い兵たちは自分たちがこれから戦乱の渦に巻き込まれることを知らない
世間が皐月を迎えるころ 世は東へ西へと戦場となる
そして天下を統べることになった者は
遠き未知の地での新たな敵との戦いが待ち受けている
だがそれはまだ先のお話
今はただ皐月の季節に始まる天下統一の戦が有利に進められるという
優先符の争奪戦へ
わが軍は本日進軍を始めたばかりだ
そう一歩づつだが確実に・・・
コメント
間者への備えもせず、こんなところに置いたままとは愚かななり。
まんまと陥れてやるわ、まずは越中にもどり…
やっ これは30枚しかない! 半物ではないか。これでは、この度は持ち帰りしも役に立たぬ
はっ 抜かった 罠であったか ぐわっ む 無念……
尾張討ち入りまで兵糧保持するとのことで、拙者孤軍での討ち入り
となりそう。。
優先符のために早馬確保で備えるか思案中・・・・